気仙沼を応援する、継続的な被災地支援プロジェクト「チガケセン」

チガケセン(夏祭りのお届け)に参加して

感動した!
なんか感動した!

被災地気仙沼に夏祭りを届ける企画「チガケセンプロジェクト」に参加した。
茅ヶ崎からの参加が約140名。
ほとんどの参加者が行き帰りとも夜行バスの文字通り”弾丸ツアー”。

会場の気仙沼の階上(はしかみ)小学校の校庭でたくさんの屋台が軒を連ね、ステージや踊りが繰り広げられた。

  

そもそも僕の「感動」というのは何だったのか。

被災地支援というと、募金、支援物資の供給のように遠くにいてもできることから、現場に行かなくてはならない現地ボランティア活動、有名人の慰問、ミュージシャンのコンサートなど色々ある。

今回の「チガケセン」にはそのどれにも属さない、いや別次元といっていい迫力があった。

その象徴的なものが、御神輿の練り歩きだろう。

茅ヶ崎は「浜降り祭」というお祭りがある。
毎年海の日の明け方に、市内とその近郊の神社の御神輿が一斉に浜に集まって、海に感謝し安全を祈願するものだ。

チガケセンにはその最も大きな御神輿がはるばる700キロの旅で運ばれた。

そして、毎年の御神輿担ぎで鍛えられた男たちも気仙沼に集合し、いつにも勝る“本気度”で小学校の校庭を盛り上げた。
掛け声は「ワッショイ!ワッショイ!」ではなくいつもの「ドッコイ!ドッコイ!」
今年「浜降り祭」で自粛のため封印された甚句(威勢の良い民謡のようなもの)までが気仙沼では高らかに唄われた。
本場をも凌ぐ迫力ある掛け声と甚句がはるか東北の被災地に鳴り響いた。

 
 

もちろんそれだけではない。

大型トラックに荷台に作った特設ステージではセミプロミュージシャンの音楽演奏。
茅ヶ崎の飲食店が中心になってたくさんの屋台を開店。
定番のヨーヨーやワタアメ、フランクフルトは僕ら有志で開いた。
別の一角ではカラオケ大会。
お楽しみ抽選会。
やれるものをすべて行ったのではないだろうか。
それらすべてが大盛況でたくさんの笑顔を見ることができた。

  

現地の人も大変協力してくれて盛り上げてくれた。
会場は気仙沼の中心部ではないにも関わらず1000人もの人が集まってくれたが、これは事前によく宣伝告知をしてくれていたからだろう。
ステージ上でも「ハマラインヤ」という気仙沼独特の音楽が披露され、それをバックに多くの人が踊って盛り上がっていた。
ステージ前にはたくさんの椅子を並べてくれたのも良かった。
長く立っているのが辛い人には何よりのプレゼント。

 

ヨーヨーの屋台では列が途切れないほど盛況だったこともあり、ヨーヨーの作成が追いつかなくなってからは地元の中学生が数人本気で手伝ってくれた。

そもそもこの企画は茅ヶ崎でバイク屋を経営する人が被災地のために何か支援ができないか考え、気仙沼出身の知人に持ちかけたのがきっかけ。
よくある姉妹都市とか政治家のつながりとかと関係ない始まり方。
何のしがらみも損得もないなか行ったので本気になれた面があるのかもしれない。

それにしても、参加者のほとんどが2日間の時間とそのすべての労力を賭けて行ったことは稀有なことであることは間違いない。
見返りがなにもないことは分かっている。
それどころか交通費など様々なお金がかかっている。
商店は週末の売上を犠牲にしている。

しかも知らない土地、知らない人に対してこれだけ本気になれるなんて、参加者はバカなのか。

それとも?

 

僕は過去に多くの国を周り、多くの国の人と接してきたが、このようなことができるのは日本人以外いないだろう。
ここに参加していたすべての人を尊敬できるし、その場にいることができたことが大きな喜びだ。
このような感動はこれからもめったにあることではないと思う。

また僕は震災後、石巻や南三陸町などの被災地を実際に周って見てきた。
それと比較しても気仙沼の海岸地域の惨状は想像を絶するものだった。
この世のものとは思えない光景が5カ月たった今もそのまま放置されていた。

お祭りの会場となった場所は、津波直後、遺体安置場だったとのこと。
見に来てくれた人はもちろん、あの世にいる人たちにも楽しんでもらえていないかなと思う。

 
 

お祭り後、後片付けが終了したころには、辺りは真っ暗。
トラックへの積み込みがようやく終わって、僕らが最後の最後に校庭を出るとき、暗闇から「さようなら!」「おつかれさま!」の明るいあいさつが聞こえた。
「知らね~よ!」(笑)の言葉とともに何度も何度も。
数人の女学生が遊具が置いてある場所に残っていたくれていたのだ。

ただ今思えばあの声は本当にこの世に生きている人のものだったのかどうか。。。
そういえば、お祭りに来ていた人と気仙沼で亡くなられた人の数が同じ約1000人だった。




 
 
 
 
 
 
 
 
 

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